DOCTOR
当クリニックでは、ニキビやアトピー性皮膚炎、AGAなどお肌のトラブルを幅広く診ています。副作用の少ない漢方薬の処方にも対応しています。皮膚の疾患は家庭環境やストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡みあって生じていることもございます、日々の小さなお悩みごとでも、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
略歴
1975年3月 | 明治薬科大学薬学部製薬学科卒業 |
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1982年3月 | 昭和大学医学部医学科卒業 |
1983年4月 | 日本赤十字社医療センター皮膚科 |
1984年9月 | 米国カンザス州立大麻酔科 |
1986年3月 | 昭和大学医学部医学研究科(皮膚科学)卒業 |
1986年4月 | 昭和大学医学部皮膚科学教室特別研究生 |
1986年10月 | 東京都立荏原病院皮膚科主事 |
1990年10月 | 防衛医科大学皮膚科学講座助手 |
1993年7月 | 同 指定講師 |
1994年4月 | 同 クリニック開院に伴い退職 |
資格
生活保護法指定医
周産期(新生児)専門医 /麻酔科専門医
著書・論文
皮膚科診療のコツと落とし穴 ③疾患Ⅱ
酒皶発症前・酒皶の診断と漢方薬治療
下顎以下にある尋常性痤瘡の漢方療法
サイエンス漢方処方研究会設立記念 芍薬甘草湯シンポジウム
(エビデンスデータに基づいた芍薬甘草湯の臨床応用を探る)
痤瘡に対する薬甘草湯の使用経験
皮膚科における漢方治療の現況 第8回皮膚科東洋医学研究会
尋常性痤瘡に対するツムラ桃核承気湯の臨床
薬学から医師の道へ・・・地域のために開業医を志す。
私の祖母の家系は室町時代から薬局を営んでおり、誰に勧められたというのもなく自然に薬学の道を志しました。薬のことを勉強していけばいくほど、もっと広い視野で医療というものを知りたいと考えるようになり、それが理由で薬学部の卒業後に医学部に入り直しました。
大学を卒業後、幸運にもアメリカの大学に皮膚科と麻酔科の勉強を積む機会を得ました。日本との違いを経験出来たことは、その後の私にとって非常に大きな財産となりました。帰国後、大学病院を経て1994年に『源一クリニック』を開院。もともと祖母方の薬局があった場所に開業することで、地域の方に恩返しをする良い機会ができたと考えています。
『完璧を求めず、無理をしない』がコンセプト
治療において大事にしていることは「無理をしないこと」です。アトピー性皮膚炎の治療は特に顕著ですが、完璧を求めると良い結果を得ることは出来ません。患者さまのストレスも大きいため、治療だけでなく患者さんとしっかりと話し合いながら治療目標を設定していきます。まずはつらい症状、かゆみを様々な方法で出来る限り抑えていくこと。そして、患者さんの生活習慣を改善できるようアドバイスしています。アトピー症状がある方は喘息の症状がある方も多いので、気管支喘息等を発症させないという長期の目標につなげていきます。完璧を求めず、無理をしない。患者さんの負担を軽減しながら寄り添った治療を提供します。
薬学部も通ったからこそわかる、漢方の良さ
本格的に漢方に取り組み始めたのは病院勤務時代ですが、アメリカ留学時代に漢方の良さを知りました。意外に思われるかもしれませんが、アメリカは病気の歴史や民族の歴史に敬意を払う面があり、漢方もまた尊重されていて学びに取り入れています。
漢方を治療に生かしている皮膚科医は多くありませんが、私は薬学を修め、その特徴やリスクを充分に理解した上で漢方を用いた治療にたどり着いたという自負を持っています。
漢方が万能とは申しませんが、漢方だからこそ可能な治療もまたあるはずです。2000年の長きに渡り続いてきた漢方には、それだけの価値があると私は思っています。
肌に欠かせないケアは保湿と紫外線対策
その昔、冬場は1日2-3日の入浴が当たり前でした。「清める」という言葉があるように、古来からの習慣が知らず知らずのうちに日本人に入浴を習慣化させるよう意識付けられたのかもしれません。汚れてもいないのに毎日身体を洗う。それによって皮膚のバリア機能が壊されてしまい、余計に肌を荒らしてしまうという結果が生まれています。
毎日湯船につかっているなら、それだけで充分。洗うとしても、石けんを泡立てて、腋や股、足の指の間や足の裏だけを洗うようにしてみてください。それからあとは、紫外線から身体を守るように心掛けてることと、保湿に気を使うこと。ゴシゴシ洗わずとも、これだけで皮膚のお悩みはずいぶん解消されるはずです。
初めて受診される方へ
当クリニックでは、長期的な視野で病気というものに向き合っていくことが基本方針です。例えばアレルギー疾患のある人は大腸がんのリスクが少ないといった良い面もあるのです。悪い面だけをとらえて深刻にならず、少しずつ少しずつ、生活が楽になるように改善をはかっていく気持ちで、焦らず治療していきましょう。
現代は情報が簡単に手に入るため、患者さんから質問を受けることも多くなってきました。曰く、「この治療は、このお薬は、正しいの?正しくないの?」といったことです。治療は白黒はっきりとつけられるものではありません。大切なのはその人にとって安全なのか、安全ではないのかという観点です。私は、医療全体の問題として、統計学に比重がやや傾きすぎているような気がしています。その最たるものがガイドラインですが、それが全ての患者さんに適合するとは限りません。その人その人、一人ひとりの症状を正確に診断し、患者さん個人の事情に鑑み、最新の注意を払って治療に臨んでいきたいと考えています。
出身地:東京都 趣味:ドライブ 好きな本:政治・経済の本
好きな映画:堅苦しくない楽しいもの 座右の銘:無理をしない、石橋を叩いても渡らない
好きな音楽:クラシック 好きな場所:文京区